実家では、あまり長居することはしませんでした。父との別れは名残惜しくもありましたが、いつまでも終わらない話を聞いているのも時間がもったいないので、7時くらいには出ることにしました。帰りも珠洲までは9時間。夕方には着くといいなぁと思いながら、車を走らせました。
広島からの道。あらためて分かったのですが、広島空港は、この辺りでも一番高い位置に作られています。一番高いところにある、ということは、空から一番近いところにあるので、飛行機にとっては良い環境なのでしょうが、この上りを進むのは、軽自動車でかつトルクのないCVTエンジンの自分には酷でした。空港を越えれば、比較的、道も楽になり、岡山を抜け、神戸を目指しました。
神戸に向かう途中、山側に高槻までの新しい道ができているらしく、そちらを進むことにしました。新しい道は快適でした。交通量も少なく、大阪を通らずに進めたので、安心して京都を目指しました。
宇治の方から、滋賀に抜け、滋賀をひたすら北上し、福井を目指しました。この間の長い高速道路で、CVTエンジンの走り方がわかりました。決して上りではアクセルを入れすぎず無理しない、そして、下りになると、アクセル入れなくても勝手に回転数が上がっていくので、あっという間にスピードが上がってしまいます。その結果、周りの車とも、上りで抜かれても下りでまた追い抜く、追い抜かれてまた追い抜く、という走りを繰り返していました。きっと周りも変な車だなぁと思ったことでしょう。これがスバルのCVTエンジンを搭載したR2の醍醐味です。かつて憧れた、FIATプントに載っていたのもスバルのCVTエンジンでした。そしてR2のデザインにはアルファロメオの147をデザインした、アンドレアス・ザパティナス。この車が20年経っても日本にまだ残っていてくれて本当に感謝です。
石川に入ると、ひたすら周りの車と抜きつ追われつしながら進み、うまく行けば早く着けそうでした。せっかくの天気だし、山道を越えていくのがしんどかったこともあり、志賀町の増穂浦に立ち寄ることにしました。
海が見たかったのです。そして、長門市や広島でもらったものを一度浄化したくて、綺麗な海に足を付けたかったのです。西山ICで高速を降り、志賀町を走りました。やがて、機具岩のあたりで写真をとり、増穂浦を目指しました。
増穂浦は夏の海水浴真っ只中でした。とても気持ちが良かったです。足をつけ、気持ちを浄化しました。しばらくここにいたい、とも思ったのですが、珠洲まで銭湯が開いているうちに帰りたかったので、帰路につきました。帰りは、富来から、途中山道を越えて穴水へと抜けて行きました。
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