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執筆者の写真Yuki

ノトノカ精油へ

奥能登二日目は、マイスター実地研修としてノトノカ精油を訪れました。


日の出と共に、飯田町の砂浜に出て朝陽を拝むことができました。珠洲では、少し歩くと本当にきれいな景色に出会うことができます。朝陽も夕陽もどちらも楽しめるのが何とも豊かです。

その後、須須神社に参り、いつもの寺家の海岸で朝の海岸を楽しんだ後、10時に待ち合わせの能登町柳田のノトノカ精油を目指しました。


ノトノカ精油は、マイスター卒業生の中でもいつも話題になるほど有名な佐野さんがやってらっしゃる精油所です。元々林業をやってらっしゃる佐野さんが、森林から出てくる間伐材を利用して、精油を作り、販売している、という画期的な取り組みをやってらっしゃいます。


主な精油はクロモジになります。クロモジは今でこそ大変有名な精油で、地ビールやクラフトジンなど様々なシーンで取り入れられていますが、佐野さんが始められた当時は、知る人ぞ知る精油だったと思います。


佐野さんから、パイオニアならではのご苦労を伺ったり、林業の大変さを伺っている内に、この貴重な里山資源を大切にしていかないといけないな、と強く思いました。佐野さんからたくさんのことを教えていただいた後、なんと佐野さんは、「よかったら、持っていくかい?」といって、乾燥クロモジ、月桂樹を分けてくださいました。願ってもないことでした。のちに、いただいた材料で試作品を作った結果、佐野さんからいただいた材料は、能登のジンを作る上で欠かせない素材になりました。


2時間近くも佐野さんにお世話になった後、午後1時の待ち合わせで、珠洲市若山町の吉祥寺を目指しました。


吉祥寺はネットで検索したところ、かつて薬草を作ってらっしゃった、という情報があり、ぜひお話を伺わせていただきたかったお寺です。着いてみると、山間に、本当に素晴らしい枯山水のお庭がある大変立派な臨済宗の禅寺でした。


こちらの住職である山田さんから、かつて薬草を作っていた場所、どういう風に薬草が地域に根ざしていたか、など大変詳しいお話を伺うことができました。そして、なぜ現在は作っていないかも教わりました。歴史の中で様々な事情や状況から、変遷していったお話は大変興味深くもあり、また、大変さも知り、学びが多かったです。


そして、山を下り、珠洲に戻り、まだ時間があったので、能登学舎に冬タイヤを置きに立ち寄り、三崎の灯台に海を見に行きました。海を見ていると、なんだか落ち着いた気持ちになりました。朝から、多くのことを学び、消化するのにちょっと大変な一日でしたが、貴重な学びを得ることができた一日でした。



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