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執筆者の写真Yuki

能登での拠点は一旦白紙

更新日:2021年6月27日

FMかほくの後は、能登での拠点選びにそれぞれの賃貸物件を下見に行く手配をしていました。もうこの時には、拠点選びは一旦白紙にして、奥能登で再検討することを決めていましたが、一旦決めていたものは仕方ありません。可能性はないことを知りながら、下見をさせていただくアポを淡々とこなしました。


最初に向かったのは、能登への拠点の第一候補であった宇野気駅そばのアパートでした。

こちらは鉄筋二階建てのこの辺りではモダンな作りの中古住宅。駅からも近いので交通の便はよかったですし、何と言っても辺りの静けさは魅力でした。

大家さんは、一階で建築事務所をしてらっしゃる丁寧な紳士でした。部屋を見させていただいたのですが、思った以上に入口が狭く、商品を出したりするのはちょっと苦労するだろうな、というのを感じたのと生活していくには、色々揃えなければならず家賃の面で苦労しそう、という点を感じました。ご丁寧に挨拶し、またご連絡させていただきますと申し上げて、宇野気駅から、金沢へと向かいました。お世話になった宇ノ気地区とも、これでお別れになりました。


次は、金沢から内灘へと向かいました。内灘駅からほど近い、鉄筋3階建の一階にあるアパートの一室です。一階だったので荷物の出し入れにはよかったものの、ついてみると、外国人労働者の住むアパートでした。この時期、少し不安にもなりました。部屋は新しく綺麗で、何よりインターネット回線がすでに敷設されていて、使用料も家賃に込みだったので魅力ではありました。ただ残念なことに、部屋の中で虫を見つけてしまい、これでは難しいな、と思い、ここも丁重にお断りをさせていただきました。


内灘駅からは、のと里山空港までの高速バスに乗るため、向陽台のバス停に向かいました。バスまでにはまだ1時間くらいはありましたが、バス停そばのブロックに腰掛けて、これまでのことを振り返っていました。


バスに乗ってから、途中高松パーキングあたりで電話がありました。志雄パーキングで折り返しかけてみると、学舎からでした。淑瑠先生から、昨日まで学舎にきていた金沢大学の学生が熱を出し、コロナの疑いが完全に拭えないから、明日の発表会は急遽リモートで行うことになった、という内容です。もうバスに乗って向かっていることを伝えると、わかりました、ということで一旦は電話を切りました。せっかくこの日のために準備もし、試飲会も企画しプレスリリースなども打っていただけに、学生の緩さに腹が立ちましたが、仕方ありません。コロナじゃないことを祈りつつ、まずは能登を目指しました。


その後はのと里山空港まではなんとなく過ぎました。空港でスバルR2をピックアップし、珠洲を目指しました。今回も仮かっこさんに宿泊させていただきました。珠洲に入ると、空に飛行機雲が見え、また龍のお呼びがかかっているようでした。やっぱり拠点はここで探せということなのか、と思いました。


とはいえ、これまで見てきたように珠洲に、住めるような適当な住宅や倉庫は調べた中では見当たりませんでした。拠点が決まらなければ、酒類販売免許の申請もできません。途方に暮れながら、飯田の海岸で、飛行機雲と夕陽を眺めていました。




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