最後の録音を行ってから、夕方に向けて、虎ノ門蒸留所に向かいました。
虎ノ門蒸留所は都市型の蒸留所で都心のビルの中に、蒸留器を設置し、デモンストレーションしながら店舗も展開という新しいタイプのモダンな蒸留所です。クラフトジンを居酒屋風な雰囲気で楽しむことのできる新しいコンセプトのお店で、とても流行っていました。コロナ禍ということを感じさせないくらい、若者は弾けていました。
それから飯田橋のいつものBarMeijuに移動しました。まだお酒を出しても良い時期だったので、いつも通りジンをいただいて帰りました。マスターの松本さんも他店とのコラボレーションや、新しいメニューの開発など、新しい取り組みにチャレンジしてらっしゃるようでした。
Bar Meijuを初めて知ったのは2016年か2017年の頃だったと思います。行きつけの美容院で出してもらった雑誌にたまたま載っていて興味が湧きました。当時私は専らウイスキーが好きで、アイリッシュやスコッチ、バーボン、ジャパニーズなどよく飲んでいました。特に、好きだったのは、ニッカでした。それは私が20歳になって働いた札幌のニッカバーでお酒を覚えたからでした。仕事終わりにいつも作ってもらっていたハイボールが本当においしかったのをよく覚えています。当時ウイスキーをバーでボトルキープする、なんていうバブル時代のサービスでしたから、ボトル落ちすることも結構多く、そういう時は、空いた瓶に、ボトル落ちしたのをまとめて詰めてもらって、家に持って帰って楽しんだものでした。
Bar Meijuでも最初は専らウイスキーをいただいていました。イチローズモルトをいただいたのもここでした。月に一度か二度、通ううちに、ある時、ジンを教えてもらいました。確か、最初はモンキー47だったと思います。そこからすっかりジンの面白さにハマってしまいました。もともとアロマオイルの勉強をしていたこともあり、ボタニカルがとても好きだったこともあるのでしょう、そこから一気に、ジンを作りたいというところまで昇華していったのでした。
Bar Meijuがなければ今の私はないでしょう。それくらい重要かつ影響力の大きなお店です。これからもお世話になると思います。
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